口臭測定器「BBチェッカー」のご説明

口腔ガス・呼気ガス・鼻腔ガスを区別して測ることができる測定器です

口臭治療を進めていく上では、ご本人の主訴(感じ方、困りごと)にプラスして客観的な指標が必要になってまいります。
患者様がお感じになっている口臭の起源を判別するために、この機械を使用しています。
患者様は「口臭}ととらえておりますが、その発生源を細かく特定することで対策につなげていくわけです。
一番大切なのは主訴ですから、その感じ方はどこからくる臭いが影響しているかという事を患者様の協力のもとお調べします。
写真に写っているガラスのボトルの中の黒い粒状のものは活性炭です。
そしてボトルの中にある白い棒状の物の先端にセンサーがついています。
このセンサーで臭気の測定をします。
金属の太い針金のようなものはセンサーをガードしている付属品です。
臭気の計測時はこのセンサーをボトルから抜いて口腔内や鼻腔の臭気を測定します。
計測の前後はセンサーをリセットするためにこのボトルに入れます。
このボトルの中は活性炭により臭気がゼロになって無臭になりますので検査が連続しても次の検査の値に影響しません。

ちなみに、臭気測定は部屋全体の臭気が大きく影響しますので部屋の臭気もできるだけ取り除くことが好ましいです。
薬品のにおい、細菌のにおい、香水やアロマも測定に強く影響致しますので専用検査室が望ましいです。
また、たくさんの人の出入りも測定値に影響しますので、出来るだけ落ち着いた環境が好ましいです。
検査をすることそのものが重要なのではなく、「正確に検査をすること」が重要なのです。
色々な医療機関を受診されてもよくならないというような時は、検査の環境の事も考えてみてもいいと思います。
術者も化粧品や香水など香料は控えるべきなのですが、徹底されていない時は検査への影響が心配されます。
生花や観葉植物も影響致します。
周囲の環境を完全に無臭にするのは難しいですけれど、こういった基本的なことを大切にして一つ一つ丁寧に検査していかなければ原因特定や口臭対策が進んでいかないのではないでしょうか?
出来る範囲でしか対策はできませんが、検査はできるだけ正確に行いたいです。
そして、口臭治療の対策につなげていけるようにいたしましょう。