摂食障害と口臭
不規則な食生活は口臭に直結します
口臭にお悩みの皆様。
今日は摂食障害と口臭についてお話します。
現在日本ではたくさんの摂食障害に苦しむ患者さんがおられます。
厚生労働省の統計によると、摂食障害の入院患者は約1万人、外来患者は約20万人。
10~40代の女性患者が多いとのことです。
思春期を中心にダイエットがきっかけで発病するとも言われています。
身体のみならず心の健康も失われてしまうことの多い病気です。
しかし、専門の医療機関が少ないのが現状です。
患者さんに治療の抵抗性が強いこともこの病気の特徴で、医療機関にかかっても一向に治る気配がない方や、そもそも病識がないために受診すらしていないという方も多いようです。
様々な研究も進んできていて、国立精神・神経医療研究センターが研究結果を発表しました。
同センターによると、拒食症の患者の脳で、灰白質体積が顕著に少ないのは小脳、視床など。脳灰白質とは脳の表層部に集中する神経細胞体の領域で、思考や感情などの高次脳機能を担っている。
この研究により、診断をつけることができるようになってきたという記事です。
私は摂食障害の治療についても学んでおり、様々な研修も受けました。
色々な心身の病気、症状、生活の乱れ、進学の断念、職業を得ることの難しさ、挙げればきりがありません。
口臭治療の面でも摂食障害は口臭の原因のひとつですので興味をもって学んでいます。
ご本人の辛さや心身の状態を考えますと1日でも早く治療に取り組んでいただき、健康的な生活を取り戻していただきたいと思います。
摂食障害は食生活が乱れていますから、口腔内は汚れています。
ご本人が自覚するのは難しいかもしれませんが、舌の汚れ(舌苔)もひどいことが多いです。
間違った食事と、食行動の異常、不規則な食生活、間違った口臭ケア、ストレス、様々な要因が複雑に絡み合っています。
精神科に受診されている方はまだよいのですが、未受診の方はいろいろな面でよくないことが多いです。
一度にすべてを治すのは難しいでしょうけれど、ひとつづつ丁寧にリハビリしていったらいいと思います。
口臭ケアからでも取り組んでみてもいいのではないでしょうか。
患者さんおひとりで取り組むのはなかなかむずかしいでしょうけれど、応援してくれる医療機関を見つけて是非健康を取り戻して人生を豊かにしてほしいと思います。
丁寧なカウンセリングでご本人の治癒能力を最大限に引き出していくとよいと思います。
そうしてご本人の中の「回復しよう」という意識が育っていく事が大事です。
ご自分で「回復させる」という選択を積極的にとることができるようになるのが一番いいです。
ベル歯科では心理サポートも行いながら口臭治療や食生活の回復のお手伝いを行っております。
丁寧なカウンセリングで。一緒に回復へ向かっていきましょう。
是非初回カウンセリングに起こし下さい。