口臭症について考える

口臭がとても気になる人は口臭症にも気をつけましょう

口臭にお悩みの皆様。
今日は口臭症について考えていきたいと思います。
口臭って結局何なのでしょうか?
歯周病と虫歯と舌の汚れですよ、こう言い切ってしまうのはとても乱暴に感じます。
間違ってはいないけれど、足りないです。
そのケアだけでは、強い洗口剤で粘膜を痛めたり荒れさせたりする可能性が否定できません。
精神状態に左右される身体表現性の症状の側面を併せ持ついわゆる心身症の可能性を無視しては危険だからです。
歯周病でもないのに強い殺菌剤を使用させたり、間違った口腔ケアによって舌が荒れてかえって口臭が増加したりする症例が後を絶ちません。

心身症と聞くとなんだかとても重い病のような気がする方いらっしゃるかもしれませんけど、そんなことありませんよ。
ストレス等により身体に症状が出るものを指します。
試験前や大きなイベントの時に胃が痛くなったり頭が痛くなったり、食欲が減退したりするのも心身症の一種です。
ストレスや睡眠、日常生活の困りごとをしっかり把握して患者さんをしっかり支えることができる医師を見つけてください。
コンビニのような流れ作業で資格者がちょっとだけ出てくるような受診形態ではとても太刀打ちできないのが現状です。
治療計画をきちんと立てて、しっかりと医師自身が口臭治療に興味をもって治療に当たっているかというのはなかなか難しい見極めになると思いますが、これからは患者さんは賢くならなければなりません。
辛いのにこんなことまでしなければならないのは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

誰でも、口臭に悩む時点で長期戦になる可能性があります。
これは始めてみないとどうなるかわからない面もあるのですが、万が一長期戦になっても安心してかかれるクリニックを探してほしいです。

出来ればカウンセリングを受けてほしいです。
すぐ始めたい焦る気持ちを少し抑えてじっくりとお話ししてほしいです。
提供する医療サービスは似たようなものだとお考えでしょうけれど、まったく違うと言えましょう。
治療がとんとん拍子で進んでいくパターンは良いのです。
問題は困ったことが起こったときどう対処してくれるかなのです。
今忙しいので次回にお願いします、等対応してくれない事もあると聞きます。
対応の仕方はいろいろかもしれませんけど、わずかでも何か対応してほしいです。

また、他院や精神科への紹介の仕方もきちんとしたものである必要があります。
紹介先に丁寧な連絡がしてもらえるかは重要な確認事項です。
色々な意味で患者さんは自分の担当医がどういう診療方針なのかある程度知っておく必要があります。
大きな病院を紹介される場合は担当医師はどんどん入れ替わっていくため、医師については知ることが難しいかもしれませんが、せめてホームページを見たり、お電話してお問い合わせができるような体制であればどんな治療体制をとっているか、心理士はいるのかくらいは紹介元として確認可能だと思います。

口臭症はあまり聞かない病名ですが、患者さんは確実にたくさんいらっしゃいますし理解されず困っていると思います。
適応障害(これについてはまた書きます)を起こしている方もおられますので一刻も早く状況を改善して差し上げたい思いです。

ベル歯科では心理療法プログラムをご用意して出来るだけ患者さんの治癒能力を引き出すお手伝いをしております。
どうぞお気軽にカウンセリングに起こし下さい。