口臭が及ぼす日常生活への影響

どの程度生活に支障が出ていますか?

口臭にお悩みの皆様。
今回は口臭が及ぼす影響について考えてみたいと思います。
患者様が一番気になっていることはおそらくご自身の口臭の「ある」、「なし」ではないでしょうか?
もちろんそれについては完全に同意いたします。しっかり検査してまいりましょう。
今回はそれとは別の視点で口臭について見ていく事にしたいと思います。
口臭がとても気になる、口臭が発生していることで困る事象を挙げてげていきたいと思います。

★自分以外の人から口臭を指摘される。
★自分で臭うし、それが嫌だ。
★身近な相手が自分を避ける。
★通りがかった人が自分を避ける。
★電車の中で避けられている。
★口臭が原因で非難の視線を浴びる。
★外出がおっくうになる。
★友達や同僚と会話するのが苦痛になる。
★仕事に行きにくくなってきた。
★学校に行きにくくなってきた。
★家にこもっていたほうがいいと思っている。

簡単に挙げてみましたが、どれも心理的サポートの必要な事案です。
我慢すればいいと考えてしまいますが、我慢だけでは乗り越えるのが難しいでしょう。
歯科的医療は受けていることを前提に考えていきますね。
つまり歯周病や虫歯はない、もしくは治療済みと考えていきます。
口臭はあるが軽度の場合、「心の癖」が課題になります。
心の癖はどんどん強くなっていきますので出来るだけ早く心理サポートにつなげたいところです。
これはきちんと心理学や精神医学領域の勉強をした方に担当してもらうのが理想です。
口臭症という病名がつくことが多いですが、関連要素としては強迫性障害やうつ病、不安障害等いろいろ考えられます。
少なくとも精神科医に自然に速やかにつなげることのできる歯科医院にかかってもらえればと思います。
ここで注意してほしいのがきちんと紹介先で適切な医療をうけられるかという事です。
多くの診療科を並行して受診しなければならないのですから、せめて口臭症に理解のある精神科医を紹介してほしいです。
精神科医は日々とても多くの患者さんを診察しており、扱う病名も多いです。
うつ病や双極性障害の治療をはじめ、様々な検査、心理検査、たくさんの公的な書類(例えば診断書や申請書)作成に追われています。リワークのプログラムを扱っているところは更に忙しいでしょう。
その中で口臭症はごく一部の症例であり、身近な精神科で口臭症を扱っているところはまだ見たことがありません。
だからこそ歯科医師が責任をもって診察していく必要がありますが、口臭治療を「検査と歯周病治療」と考えている歯科医師がまだ少なくありません。
ネットで検索しても、「口臭専門」という言葉がずいぶん溢れていると思います。
専門とは、専ら従事するのですが、実際はどうでしょうか。追加メニューの一つであればそれは残念です。
口臭治療にあたっては患者様がしっかりと医院を見極めて、どのような医療提供をしてもらえるのか質問もして、ご納得・ご理解の上お申し込みされると理想的だと思います。大切なお時間を有意義に使っていただきたいです。
ベル歯科では無料カウンセリングをしておりません。
無料だから来るという方が多くいらっしゃれば、本当に真剣に悩む患者様が受診できなくなります。
本当に悩む方を一刻も早く治療につなげたい思いでおりますのでどうぞご理解ください。
長い期間を悩み続けて生活に支障が出てきている場合は社会的な利益が損失しています。
一人の人間がその方の特性を生かして学んだり就労して活躍できる機会を失っているからです。
また、恋愛やお見合いや結婚といったことにも消極的にならざるを得ないとすれば、ますます問題であるといえましょう。
どうぞお気軽に初回カウンセリングにいらしてください。